ベスパ ET3 長期放置車両
久しぶりの更新です。
最近、ベスパの修理で問い合わせを多くいただくので、また作業風景を紹介して行きたいと思います。
少し前ですがネットオークションで買われたというET3の整備をさせて頂きました。
何年放置か分からないのとの事で、エンジンはオーバーホールします。
オーバーホールは順調でサイドシール、ベアリング等の消耗品の交換だけだったのですが、
電装系がなかなか酷い・・・。
コイルの配線がネトネトに溶けて銅線もパサパサ。
製造から38年も経てばしょうがないか・・・。
根元から新設します。
リアブレーキスイッチ・・・何じゃこりゃ??
ディオか何かのホーンスイッチが付けてあります。
ブレーキを踏むと、うまいことONになるようにしてある。
頑張って配線も引いたのでしょう。
ベスパがバイク屋から敬遠される理由の一つなのですが、各々の抵抗はアース回路と並列で組まれています。
スイッチを押すとアースが離れて行き場のない電気が抵抗へ流れる仕組みです。
理屈が分からないとこんな不細工な修理になってしまいます。
スイッチやら配線を取っ払って、純正の配線をつなぎ直して接点を磨くとちゃんと復活しました。
メンテさえきっちりすれば40年近く経ってもまだまだ現役で走れるのはベスパの魅力です!
しかしピアジオ車ばっかり入庫してます・・・。
CB400SFは創業以来、一度も入庫した事がありません。大好きなんですけど・・・。